たじま医療生協とは
たじま医療生協は兵庫県北部の但馬地域(現3市2町)を定款地域として組合員が集まり1995年に設立しました。
1996年にはろっぽう診療所を開設、2005年には介護事業所えがお(居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、訪問入浴サービス)を開設しました。医療、介護、健康づくり、助け合い・支え合い活動を通じて、地域住民が安心して住み続けられるまちづくりに取り組んでいます。
たじま医療生協は、111の医療生協法人、組合員293万人の組合員を持つ日本医療福祉生協連に加入しています。また「いのちの平等」を理念に、病院や診療所など1800施設が加盟している全日本民主医療機関連合会にも加入しています。
たじま医療生協の基本理念
あたたかなたすけあいで、すこやかに人間らしく生きる(2005年制定)
たじま医療生協の歴史
1981年 | 但馬住民の健康を守る民主的医療機関を建設することを展望して「但馬の地域医療を考える会」が設立され、①職業病認定相談会(但馬地域には鉱山労働者の削岩機や林業従事者のチェンソーによる振動病と但馬ちりめんの機会による軟調に苦しむ人が多数存在した。1981・82年)。また②医系学生の但馬交流集会(1981~84年)がもたれた。 |
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1993年 | 但馬にも「医療生協の病院を」の声が高まり、但馬医療生協設立準備会が発足。 |
1995年 | 但馬全域を定款地域とする「但馬医療生活協同組合」が組合員約1000人で設立され、但馬の健康を守る活動を開始。 |
1996年 | 豊岡市の円山川右岸地域に「ろっぽう診療所」を開設。 それ以降健康チェック運動や保健学校など住民の健康づくり運動を展開。 |
2004年 | 豊岡支部を結成。以降但馬の隅々に11支部(新田・中筋、鶴城、神美、亀城、北西〔以上旧豊岡市5支部〕、日高、きたみ〔城崎・竹野・港〕、出石、美方、やぶ、朝来)や班を広げる。但馬地域を襲った台風23号により円山川が決壊。ろっぽう診療所は床上1.1mの浸水と壊滅的な被害を受ける。県内外の大きな支援を受けて、職員・組合員一丸となって復旧に当たる。 |
2005年 | 再建を目指して、介護事業所「えがお」を起ち上げ、診療所の医療活動と連携して居宅介護支援・訪問看護・ヘルパーステーション・訪問入浴と介護事業を展開する。たじま医療生協の基本理念を制定(あたたかなたすけあいで、すこやかに人間らしく生きる)。 |
2006年 | ろっぽう診療所は在宅療養支援診療所として届け出。2007年以降、高齢化率の高い但馬地域で在宅医療と介護に重点を置いた活動を展開し、着実に再建に向けて前進。 |
2007年 | 但馬地域で起こった医師不足・公立病院の集約化・診療所化に反対する運動の実行委員会事務局を担い、2月の住民大集会の成功、診療所化をくい止める成果を得る(~2008年)。原爆症認定申請相談会を開始。 |
2009年 | 積年の累積赤字を4月で解消し、水害等による経営危機で一度頓挫した長期計画の検討を開始。 |
2015年 | 前期基本計画を策定。 |
2016年 | 4000名組合員を達成。くらしの助け合いの会「なんなっと」が発足。 |
2017年 | 医療生協の地域包括ケアを目指す方針を掲げる。 |
2021年 | 後期基本計画を策定。 |
組合員になるには?
医療生協は、組合員を中心に、地域の健康づくり、明るいまちづくりのための医療・介護生活支援・健康づくりなどに取り組んでいます。組合員になるには、但馬医療生協の活動地域にお住まいの方が医療生協の趣旨に賛同してしていただき、出資された方はどなたでも加入できます。
出資金って?
出資金は、医療生協の事業を運営していくための「元手」です。出資金は一口5,000円です。5回の分割積み立て出資も可能です。出資金は寄付ではなく、また利子や利息はつきませんが、転居などで脱退されるときは、全額お返しいたします。
組合員になると・・・
- ◆ 医療生協の事業運営に参加できます。
- ◆ 診療での検診・予防接種などが組合員価格で利用できます。
- ◆ 医療や介護の勉強会に参加できます。
- ◆ ボランティア・サークル・楽しい支部活動・班活動、その他組合員活動に参加できます。
支部活動
11の支部(美方、きたみ(城崎・竹野・港)、豊岡北西、豊岡亀城、豊岡鶴城、豊岡新田・中筋、豊岡神美、日高、やぶ、朝来、出石)があり、それぞれが年間計画を立て活動しています。
専門委員会
8つの専門委員会(組合員活動委員会、事業利用委員会、社保平和委員会、健康推進委員会、機関紙編集委員会、教育委員会、医師対策委員会、地域福祉委員会)がある。